ラグジュアリーな世界観を描くための舞台選び
九段会館テラスの佇まいを気に入っていただき、結婚式の舞台に選ばれたおふたり。
昭和9年(1934年)に建てられた旧九段会館の意匠を受け継ぐ鳳凰の間は、高い天井と重厚感のある設えが特徴。歴史的建築ならではの品格を感じさせながらも、どこか温かみのある空気が漂っています。窓から差し込む柔らかな光や、落ち着いた木調の内装、そして空間全体に流れるクラシカルな雰囲気は、流行に左右されない普遍的な美しさを感じさせてくれます。
そんな鳳凰の間が持つ魅力から、おふたりは当初のネイビーではなく、空間との調和を大切にしたブラウンを基調とするコーディネートへと方向性を変更されました。
会場が持つ歴史や空気感を活かしながら、おふたりらしい世界観を表現されました。その場所だからこそ生まれる美しさを大切にする感性をお持ちのおふたりです。
細部まで宿した、おふたりだけのオリジナリティ
新婦様はデザインのお仕事をされていることもあり、ペーパーアイテムをはじめとしたビジュアル表現には素晴らしいセンスとこだわりをお持ちでした。
もともとおふたりの中には、「自分たちらしいオリジナルウェディングにしたい」という想いがありました。流行を取り入れるのではなく、おふたりだからこそ生まれる世界観を大切にしたい。そんな考えが、お打合せの初期段階から一貫していました。
招待状やペーパーアイテム、会場内のクリエイティブに至るまで、一つひとつのデザインに意味を持たせながら丁寧に制作。細部にまでおふたりらしい美意識が息づき、ゲストの皆様が目にするものすべてが、この日の世界観を形づくる大切な要素となっていった打ち合わせ期間となりました。
歴史あるエントランスに笑顔が広がった、あたたかな挙式の時間
挙式は、九段会館テラスを象徴する美しいエントランス空間にて執り行われました。
旧九段会館の意匠を受け継ぐエントランスは、重厚感のある石造りのアーチやクラシカルな装飾が印象的。歴史的建築ならではの品格を感じながらも、ゲストとの距離が近く、自然な一体感が生まれる空間です。
そんな特別な場所で迎えた挙式では、リングサポーターとしてご親族の姪御様と甥御様がご登場。大切な指輪を運ぶ可愛らしい姿に、会場には自然と笑顔が広がりました。
格式ある空間でありながら、どこかあたたかく、肩肘を張らずに過ごせる雰囲気もこのエントランス挙式の魅力のひとつ。
歴史と品格を感じる場所だからこそ生まれる特別感と、大切な人たちに見守られるあたたかさ。その両方が調和した、心に残るひとときとなりました。
ホテルの世界観を細部まで表現した、こだわりのペーパーアイテム
「ホテル」をテーマに掲げたおふたりの結婚式。ゲストの皆様が手に取るペーパーアイテムには、デザイン関係のお仕事をされている新婦様の丁寧なこだわりが詰め込まれていました。
テーブルナンバーは、一般的な卓名ではなく、ホテルのフロアをイメージした「1」「2」といったナンバリングに。さらに、それぞれには実際の鍵を添え、まるでホテルの客室へ案内されるような遊び心のある演出となっていました。
プロフィールブックにも、おふたりならではのこだわりが。表紙には、九段会館テラスを背景にしたおふたりのイラストを、ご友人へ依頼して制作されました。印刷には活版印刷を採用し、紙の質感や凹凸まで楽しめる仕上がりに。細やかなデザインが美しく表現され、手に取った瞬間から世界観が伝わる一冊となっていました。
また、ドレス色あてクイズもホテルのコンセプトに合わせてコーディネート。投票にはワイングラスを使用し、空間全体に統一感を持たせています。
一つひとつのアイテムに、おふたりの美意識とテーマへのこだわりが息づいており、ゲストの皆様をホテルの世界観へと自然に誘うおもてなしとなりました。
ペーパーアイテムと装花で描いた、上質なホテルの世界観
おふたりがこだわられたのは、ペーパーアイテムだけではありません。会場全体の世界観がひとつにつながるよう、装花にも丁寧に想いを込められました。
テーマである「ホテル」を表現するために意識したのは、華やかさだけではない上質さ。ピンクやアプリコット、ボルドーを基調とした花々を用いながら、甘くなりすぎない洗練されたコーディネートに仕上げています。
キャンドルやガラス花器を取り入れたテーブル装飾は、まるでラグジュアリーホテルのラウンジのような雰囲気。高低差のあるフラワーデザインが空間に奥行きを感じられます。
また、ペーパーアイテムとの統一感も大切にされました。招待状からプロフィールブック、テーブルコーディネートに至るまで、一貫したデザインによって、おふたりが描く世界観が美しく表現されています。
細部にまで宿る美意識とこだわり。おふたりらしい上質な空間が完成しました。
お母様の愛情が込められた、世界にひとつだけのウェディングドレス
新婦様がお召しになったウェディングドレスは、お母様が手掛けられた特別な一着でした。
既製品を仕立て直したものではなく、生地選びからデザイン、制作に至るまで、お母様が一から形にされたウェディングドレス。長い時間と想いを注ぎながら完成したその一着には、娘を想う深い愛情が込められていました。
結婚式という晴れの日に、お母様が作られたドレスを身に纏う新婦様。その姿は美しいだけではなく、ご家族の愛情や歩んできた時間までも感じられる特別な存在感を放っていました。おふたりが大切にされた「家族への感謝」という想いを象徴するような、心に残る一着となりました。