歴史を受け継ぐ建築美と、料理で表すおもてなし
昭和初期の意匠を受け継ぎながら現代へと受け継がれる登録有形文化財・九段会館テラスの歴史的価値に惹かれたおふたり。
装飾の美しさ、当時の面影を残す重厚な佇まい。時代を越えて大切に守られてきた建築美は、ただ“美しい”だけでなく、そこに集う人々の記憶までも優しく包み込むような力を感じさせます。
また、日本の伝統や、受け継がれてきた文化の中で誓いを立てる神前式は、歴史や文化財がお好きなおふたりにとって、神社挙式はもともと心惹かれる選択肢のひとつでした。九段会館テラスの神社との提携・サポートにも安心を感じていただけました。
そして大きな決め手となったのが、試食で味わったお料理。ゲスト思いのおふたりだからこそ、その一皿一皿のおいしさに心から感動されました。
歴史というかけがえのない価値と、心を尽くしたおもてなし。
その両方を大切にできる場所だと感じられたからこそ、おふたりはこの場所を舞台に、結婚式を挙げることを決意されました。
ゲストの笑顔を思い浮かべながら進んだ準備期間
お打合せの時間で特に印象的だったのは、常に“ゲスト目線”で考えていらしたこと。
「どうすれば楽しんでもらえるか」「移動は負担にならないか」など、ひとつひとつを丁寧に検討されていました。
自分たちの理想を形にするというよりも、大切な方々が心地よく過ごせる一日をつくりたい。そんなあたたかな想いが随所に感じられる、和やかな準備期間となりました。
ご縁を見守る社で叶えた、厳かで和やかな神前式
挙式の舞台に選ばれたのは、学問の神様・菅原道真を祀ることで知られる湯島天満宮。合格祈願のご利益で広く親しまれる一方、古くから“誠の心”や“人とのご縁”を結ぶ神様としても信仰を集めてきた由緒ある神社です。
ご家族に見守られて執り行われた神前式。厳粛な儀式でありながら、自然とこぼれる笑顔ややわらかな言葉が行き交い、家族の絆を改めて感じるひとときに。
学びや努力を見守るご利益、そして人と人とのご縁を大切にする神様のもとで結ばれたおふたり。これからの人生も、互いを支え合いながら実り豊かに歩んでいかれることを感じさせる、穏やかで尊い神前式となりました。
ゲストとともに完成させた「席札結婚証明書」
お打合せの当初からアイデアを持っていらっしゃったのが、ゲストの方々が参加できる結婚証明書の演出でした。
神社での厳かな挙式を経て、披露宴ではゲストと一緒にかたちに残るものをつくりたい。そんな思いから生まれたアイデアです。お一人おひとりのお名前が記された席札が、そのまま結婚証明書の一部となり、皆さまの手で完成していく特別な証明書に。
ただ見守ってもらうだけでなく、“参加してもらう”ことで、より深く心に残る時間にしたい。そこにも、おふたりのゲストを大切に想う気持ちが込められていました。祝福の想いで完成した結婚証明書は、この日その場にいた皆さまと共につくり上げた証。おふたりらしい、あたたかな記念のかたちとなりました。
会場レイアウトを活かした「似顔絵リレー」
ゲストの方々のお席の並びを活かして企画されたのが「似顔絵リレー」。
6名1組で、おふたりの似顔絵を顔のパーツごとに順番に描いていくスタイルです。目・鼻・口…とバトンのようにつなぎながら完成させ、いちばん“似ている”チームが勝ち。
どんな仕上がりになるのか分からないからこそ、描き足されるたびに自然と笑いが起こり、あちこちで和やかな声が広がりました。
競い合うというよりも、その場にいる皆さまが肩の力を抜いて楽しむ時間に。
そんな穏やかな空気こそ、おふたりが思い描いていた“ゲストが主役の結婚式”そのもの。自然と笑顔がこぼれ、会場全体がやわらかくひとつになっていく、あたたかなひとときとなりました。
伝統と遊び心が調和した、披露宴のしつらえ
また、おふたりはオリジナルのタペストリーをご披露宴でご用意されました。メインテーブルにはご両家の家紋をあしらい、和の伝統を感じさせる凛としたコーディネートに仕上げられました。
紋付羽織袴の新郎様と、黒引振袖をお召しになった新婦様の佇まいは、気品に満ちた美しさ。重厚感のある装いと、家紋の意匠、歴史的な建物という趣のあるコーディネートとなりました。
そしてもうひとつの見どころは、デザートビュッフェの時間に合わせて企画された“角打ちバー”のようなウイスキーバー。大のウイスキー好きでいらっしゃる新郎様のこだわりを活かし、銘柄のセレクトや楽しみ方にも工夫を凝らしました。こちらにもオリジナルのタペストリーをご用意されました。
「どれがおすすめですか?」と新郎様に声をかける場面もあり、会話が広がる和やかな時間となりました。
演出や空間へのこだわりなど、おふたりの想いがかたちになった、心地よく記憶に残る時間となりました。